ロイアイの日を一緒に楽しもう
という期間限定の企画サイト
■□ 開催期間 2015/6/11~2015/7/10 □■
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企画内企画の
「 どきどき☆ロイアイお題診断メーカー2015 」に
27日に続き、28日もトライしてみましたよ。
今回、与えられたお題は、こちら!
うわっ、なんか難しそうっ
『 炭酸の泡 』 で頭に浮かんだのが 『 ラムネ 』
というわけで、主役ラムネ(違っ)
以下、投稿作品。
無駄に長いです(^^;
>>ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー<<
【 ラムネ 】
セントラルからの出張帰り。
車窓から見える風景はどこまでものどかで。
この国がたくさんの問題を抱えていることなど
なにもないように見える。
イーストシティーを出る前からずっと続いていた
慌ただしい忙しさから解放されたこともあり
どこまでも続く空を、ぼんやりと眺めていた。
薄い水色の空の色
窓に反射した光で時々明るく眩しく輝く
透明感のある空の色
あー・・・
ラムネ色だな・・・・・
夢と現(うつつ)の境が
おぼろげになってきた頃
忘れていた記憶が
おぼろげなカタチをなしてきた。
○ ○ ○ ○ ○ ○
「 ラムネ色って、どんな色なんですか?」
買い出しの手伝いで師匠のお嬢さんと
町に出かけていたときのこと。
雑貨屋の店先のワゴンに並べられていた
色とりどりの生地を見て尋ねてきた。
なんでも、学校の友達と話をしていて
出てきた色なのだそうな。
どんな話とまでは訊かなかったけれど。
「 ラムネ色? うーん・・・
たしか薄い水色っぽい色じゃないかな?」
実際に、そこの雑貨屋で訊いてみたラムネ色は
ペールトーンの淡く、くすみのある青色で・・
「 うーん・・・
思っていたのと、なにか違うなぁ・・・ 」
ふと、ラムネ色以前の疑問がわいた。
「 リザ、ラムネって何かわかってる? 」
きょとんとした目に見つめられた。
これは、知らないな。
なぜだか少し嬉しくなって顔がゆるむ。
「 よし。行こうっ!」
リザの手をつかんで雑貨屋をあとにする。
「 どこに行くんですか? マスタングさん?!」
そんなリザの質問にこたえるより先に
雑貨屋の向かい2軒となりの食料品店の前に立つ。
「 ここにあるよ。」
「 ここにあるんですか? 」
驚いたような表情で店と私の顔を見比べる。
買い出しには必ずといっていいほど訪れる店に
謎の " ラムネ " があったとは意外なんだろう。
まぁ、いつも生活最低限の必需品を買う程度だから
目にも留まらなかったのかもしれないけれど。
飲料系のドリンクが並べられている一角から
独特の形をした瓶を見つけて手にとる。
「 これがラムネ。 」
「 これがラムネ?! 」
さっきまで『 ラムネ色 』一色だったリザの思考回路は
すっかり『 ラムネ 』のとりこになっている。
店を出てからずっと、きらきらした瞳で
ラムネの瓶をいろんな角度から眺めている。
「 きらきらしてきれいですね。
空の色が溶けているみたいです。」
" 空の色が溶けている "
なるほど。
そういう表現もあるのだな。
錬金術師を目指している私は
『 光の散乱現象 』によって青く見える空の色が
ガラス瓶を通して・・・・なんて
つい科学的に考えてしまう。
リザに教えたつもりが
逆にリザから教えられた。
ちなみにリザはその後しばらく
ラムネ瓶を開封しないまま部屋に飾っていた。
○ ○ ○ ○ ○ ○
「 おつかれさまです。」
イーストシティー駅のホームには
中尉が迎えに来ていた。
「 嬉しそうですね。
なにかいいことがあったのですか?」
「 あぁ、君に逢えたからね。」
はい、はい・・・と、いつも通り軽くあしらわれた。
" 少女だった君に逢えた " と言った方が反応がよかったかな?!
いや・・・
寝ぼけていたのですか、と怒られるな、うん。
炭酸の泡は開封するとなくなってしまうように
想い出も忘れてしまうことがある。
しかし
気がぬけた炭酸飲料は元には戻らないけれど
想い出はそうではない。
ラムネ色の想い出は
今、開封したように泡立っている。
「 中尉。ラムネが飲みたい。」
「 はっ?ラムネ ・・・ですか?!」
「 車窓から見た空が、きれいなラムネ色をしていてね。」
「 ラムネ色 ・・・ですか。」
さて、君のラムネ瓶は開封されたかな?
>>ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー<<
大佐視点で書くのが好きみたいです、自分(笑)
ラムネ色ってどんな色なのか
実際に(ネットで)調べてみて
思っていた色と違っていて驚いたのは事実です。
制作時間、ほぼ半日。
多分、これが最後の投稿になると思う。
最後まで御覧いただいた心やさしいみなさま
ありがとうございます☆
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ロイアイお題診断メーカー2
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